モルタル造形の工程と、工程を守らない場合のリスクについてご紹介します。モルタル造形について詳しくなりたい方は、当記事を参考にしていただければ幸いです。
モルタル造形は工程が重要
壁面などの施工では、パネルによる施工があります。パネルをはめこむだけで完成するケースが多いため人気なのですが、モルタル造形の場合、下地作りをしっかり行っていないと、すべての工程が無駄になってしまうことがあるので注意してください。
モルタル造形の工程は下地作りから始まる
モルタル造形は、ほかの施工とは違って下地モルタルが必要です。下地モルタルを無視して工程を進めてしまうと、モルタルそのものの仕上がりに大きな差ができるため、工程を1つずつ進めていくようにしましょう。
下地モルタルは、下地がないとできあがりが悪くなる、耐久性が落ちてしまうといった問題が発生するため、下地モルタルは重要とされています。そのため、下地モルタルには次のような性能が求められるのです。
- 重量があるタイルの下地になるもの
- モルタル造形で推奨されているもの
- 専門店で販売されているもの
よく使用される下地モルタルでは、セメントブロックが該当します。モルタルの重量に耐えられる、セメントブロックそのものの耐久性が高く、加工もしやすいため人気があります。
モルタル造形は重量があるので注意
モルタルは重いため、次のような工程にも力を入れたほうがよいでしょう。
- メッシュを伏せる
- くし引き柄を使用する
メッシュ、くし引き柄はモルタル造形の専門ショップであれば、モルタル造形のコーナーに置かれているグッズです。なぜこれらのグッズが必要なのかというと、それはデザインによって厚みが異なることもあるからです。
メッシュ、くし引き柄を使用することによって、モルタル造形の工程でミスが減り、結果としてモルタルの重量にも悩まされずに済みます。ちなみに、これらの下地モルタルをいい加減にしてしまうと、「ひび割れが起きやすくなる」ので注意してください。
モルタルは耐久性に優れる素材ではありません。独特なデザインを生み出せるため人気になった背景があり、今では、耐久性を改善するために下地モルタルが重要であることを、知っている人が増えてきました。
品質に直結するモルタル塗り
モルタルは下地モルタルが乾いたことを確認してから、次の工程に移ります。モルタル造形はシンプルといわれていますが、下地モルタルのみでも3日以上の日数を要求されることがあるので、素早くすべての工程を終えられるわけではありません。
モルタル塗りの工程で必要な日数、注意点
下地モルタルは、乾くまでに次のような時間の流れを必要とします。
- 夏場であれば3日間ほど
- しっかりとモルタルを乾かす場合は7日間ほど
下地モルタルが乾いている状態になってから、ようやく次の工程に進めるのです。モルタル塗りでは、吸水調整剤と呼ばれるものを使用して、モルタル塗りが安定するように調整します。
ここで注意したいことは、「吸水調整剤を1として、水は2、もしくは3倍で希釈する」ことです。吸水調整剤は、日本化成であればハイフレックス、二瀬窯業であればユニレックスの名称で販売されているため、良質な吸水調整剤を探し出すのは簡単です。
ですが、吸水調整剤を混ぜ合わせる工程でミスをしてしまうと、無駄に水が吸い込まれやすく、同じ工程をやり直すこともあるので注意してください。
モルタル塗りで必要になるバケツ、ハンドミキサー
モルタル塗りは、次のようなものも使用して塗り作業を進めていきます。
- モルタル練り用バケツ
- ハンドミキサー
- 水道水
モルタル練り用バケツは必要かと思われる人もいらっしゃるでしょう。しかし、いい加減に選んでしまうとプラスチック製を購入することがあります。モルタル練り用バケツは、プラスチック製より金属製のほうが使いやすく、ハンドミキサーでかきまわす際も、バケツそのものが壊れてしまうリスクが小さくなります。
ハンドミキサーについては、人の手でかき混ぜるよりも楽なため使用するだけです。水道水を入れてモルタルを練る際、ハンドミキサーのトルクが大きいものほど楽に混ぜられるのですが、両手持ち可能なタイプを購入したほうがよいでしょう。
両手持ちの場合、モルタルを練る工程で疲れずに済みます。ハンドミキサーが暴れる頻度も下がるため、モルタル練り用バケツ、ハンドミキサーが傷んでしまうリスクを下げられるのもおすすめできる理由です。
補足ですが、ハンドミキサー洗浄用の水道水も用意しておくと、効率よくモルタル塗りを行えます。こうすることで、モルタル練りの工程でハンドミキサーが傷むことなく、本来の性能を持続させることが可能です。
まとめ
モルタル造形は、どの工程であっても慣れるまでは大変です。また、モルタル造形はモルタル練り用バケツや専用のハンドミキサーなどが必要になるため、比較的コストがかかりやすい造形となっています。
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